+++ ZERO +++


〜1〜








天を仰いだ青年は犬が止めるのも聞かず、鼻歌交じりに進み続ける。

その先に待つ何かを知らずに……。





彼は知らないのだろうか、それとも、気付かぬフリをしているのだろうか?






愚者よ、犬でさえ知っているぞ。

目の前に広がる闇の恐さを……。





だが、愚者よ……。

お前には見えるのだろう? その彼方に眠る光の欠片が……。











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